「循環のわ」方式での野菜別 作り方

プランター・植木鉢の「循環のわ方式」栽培とは

   落葉、枯らした草・葉類、栽培残渣類、細い枝、一次発酵させた生ごみ、米ぬか、油カス,モミガラくん炭の中のいくつかを、混合して1ケ月~3ヶ月寝かせたものを、プランターや植木鉢の底から7分目ぐらいまで入れ、上に2~4センチ土をのせて、作付ける。

   ポイント・・・未熟な状態の堆肥を施すことによって、「最初だけ栄養過剰で、肥切れしてくる」のではなく、肥料分の発酵・分解・熟成がじょじょに進む方が、作物が健全に育つということ。そのためにも、酸素が好きな好気性微生物に働いてもらえるよう、堆肥に酸素が通うことを意識して、作付ける。少しガサガサした植物残渣が混じることで、空気の通り道ができる。

   作物や雑草を、取り除くときは、地上部(成長点のすぐ下)のみを刈り取り、根は残して、堆肥化させる。堆肥化した根の部分は空気の通り道となる。(邪魔になるときは、大きな部分は取り除く)

   作物が育つプロセスで、肥料分が足りないようなら、米ぬか、油カスを霜降り程度に振る。

   混合堆肥を追肥として施すときは、要所の土の上にのせたあと、土を見え隠れするていどにかける。乾いて風に飛ばされてしまうので。

おすすめ本  

「図解 おいしい家庭菜園  コツのコツ」     

絵本作家 小宮山洋夫(なみお)著   小学館 1500円+税

*他にも楽しい栽培手引きや絵本など 小宮山さんの関連図書多数

プランター・植木鉢でのおすすめ野菜づくり

☆タネにかける土の厚さは、特に書いていない場合は、タネの厚さの2~3倍

[九条細ネギ]

*内径14センチ以上の深めの植木鉢かプランター

*種まきは、春(4月ごろ)または、秋(9月ごろ) バラ蒔きまたは、すじ蒔き。

*長さ10センチぐらいになったら、植え替える。5センチ間隔。

*乾燥気味を好む。

*春と秋、中間の気温の時が、元気が良い。暑い時期、寒い時期は元気がない。

*秋蒔きの場合は、次の春に、食べごろになる。間引いて食べてもかまわない。

*ねぎぼうずは、ほとんどつかない。付いたら、先をカットする。

*地上2センチぐらいのところを、切り取り、その下をそのまま残すと、また、のびてきて、食べられるように なる。

*細ネギの中には、分けつしない品種もあるが九条細ネギは分けつして増える。混み合ってきたら、植え替える。

*薬味 みそ汁 酢みそ和え 麺類に イカとかき揚げに イカとお好み焼き風に

[サラダ菜・サニーレタス]

*内径が12センチ以上の植木鉢が利用できる。

*春蒔き(3~4月上旬)は、梅雨の頃にトウが立つまで、食べられる。

秋蒔き(9月中旬から下旬)は、春先にトウが立つまで食べられる。

*植木鉢に、7~8粒種を蒔く。

*太陽光によって、芽を出すので、ふるいでふるった土を薄くかける。

*本葉3~4枚になったら、間引きする。2~3株にする。大きくなってきたら1鉢1株にする。一般的なプランター(60×20センチ×深さ23センチていど) の場合は、間引きしながら、株間を空けていき、最終的に3株にする。15~20センチ間隔。

*間引いたものは食べられる。

*苦みが強いときは、石灰少々を、土の上に撒くと苦みがかなり消える。

*外側の葉がじゅうぶん大きくなったら、1枚ずつ欠いて、食べる。

*厳寒期の寒さには耐えられない。12月下旬からは2階以上の、ベランダに置き、厳寒期は、ポリシートをかける。

*鳥に食べられそうな場合は、ネットをかける。なんでも回収ネットがおすすめ。

[みつば]

*半日陰で育つ。

*春または、秋蒔き。太陽光によって、芽が出るので、ふるった土を薄くかける。

*大きく育ってきたら、間引いたり、移植して、5~10センチに一株にする。

*葉が開ききらず、色が薄いうちに収穫した方が、香りがよく、やわらかい。

*厳寒期の寒さに耐えられないが、多年草なので、翌年も生えてくる。分けつして、増える。混み合ってきたら、株分けする。

*トウが、立ってきても、柔らかい葉は、じゅうぶん食べられる。

*トウが立ち、タネができて、まわりに落ちると、そこから、芽を出す。(1代交配 F1種でなければ)

*おすまし(とうふ又は、わかめ) みそ汁(とうふ 凍り豆腐 わかめ) 親子丼、小エビとかきあげ 五目ずしにちらす タケノコご飯、五目ご飯にちらす、おひたし

[プチトマト]

*内径30センチ 深さ30センチ以上の植木鉢または、同程度の容量があるプランター

*育てる本数が少ないので、園芸店で苗を買って植える。5月の連休中~連休明け

*わき芽は欠いていくが、最初のわき芽1本は残し、2本仕立てにする。長めの支柱を立てる。ところどころ、ひもで結びつける。(8の字に、ゆるめに。)先端まで、のびたら、横に這わせる。

[モロヘイヤ]

*内径26センチ以上で深さ30程度の植木鉢など。

*真夏の暑さ、日光を好む。乾燥に強い。

*タネをまく場合は、5月中旬以降、3,4粒蒔いて、間引き、本葉4~5枚で、1本立ちにする。数が少なければ、苗を購入する。同じく、1本立ちにする。

*葉先を摘み取りながら、収穫する。種に有毒物質が含まれるので、花は食べない。花が咲かないように、早め、早めに収穫する。

*初秋になると、蕾がたくさん付き、黄色い花が咲く。収穫を終了する。

*食べ方:さっと茹でて、細かく刻み、かつおぶしとしょうゆで。

 オクラ、刻みこんぶ、納豆、長芋などと、混ぜるとさらにおいし

 い。

[葉物・菜っ葉類]

*小松菜などほとんどの葉物はアブラナ科 ほうれんそうはヒユ科 春菊はキク科

*プランター・植木鉢では、案外栽培がむずかしい。腐植がたっぷりの土になり、うまく育つようになるまでは、みそ汁の実にするつもりで、つくるとよい。若い間引き菜は、やわらかくて、とてもおいしい。

*栽培適期は、9月~10月にタネを蒔いて、間引き収穫し、翌年春トウ立ちするまで収穫する。 3月から初夏までの涼しい時期がこれに準じる。

*内径 15センチ以上の植木鉢、それ以上の容量のプランター。

*ほうれんそうは、酸性をキラうので、種蒔きの5日前ぐらいに石灰かモミガラくん炭を土の表面に撒いて、かるくすき込んで、なじませる。

*種蒔き:種間を8ミリから1センチ離して、点蒔きまたはすじ蒔き

*ある程度、密生することで、いきおいよく育つ。葉がふれあう程度に間引き収穫していく。大きくなってきたら、先に大きく育ったものから、収穫する。

*大きく育ち、株間が10センチ以上になったら、外側から葉元を欠いて収穫すると、長く食べられる。

*小松菜、チンゲン菜などは、虫がつきやすい。防虫ネットを利用するのも方法。春菊、ほうれんそう、わさび菜は虫がつきにくい。

*春菊は厳寒期の寒さに耐えられない。2階以上のベランダでポリシートでおおうと、冬越ししやすくなる。

*コンパニオンプランツ

 アブラナ科葉物・・・春菊、レタス

 ほうれんそう・・・葉ネギ、ニンジン

 春菊・・・アブラナ科全般

 

[パセリ・バジル]

*パセリはセリ科 バジルはシソ科

*内径15センチ以上の植木鉢かそれ以上の容量のプランター

*パセリは、半日陰で育つ。

*パセリは秋蒔きが育てやすい。9月下旬。ふるった土をうすくかける。

*本葉4,5枚になったら、内径15センチ程度の場合は、1株にする。

 プランターの場合は15センチ程度株間をあける。間引いたものは食べられる。晩秋には、外側から葉を欠いて、食べられる。

*5月中旬にトウが立ち、かたくなる。トウが立った茎を根元から切り取ると、脇から分けつして育つことがあるが、暑い時期は元気がない。

*5月中旬にバジル苗を買って、植え付けると、暑い時期のサラダやスープの香味野菜となる。

*バジルはトマトのコンパニオンプランツで、特に相性がよい。

[ニラ]

*ユリ科 多年草

*半日陰で育つ。

*種蒔きの適期は4月と9月

*プランターで栽培

*苗床にすじ蒔きする。太陽光が必要なので、うすくふるった土をかぶせる。

*葉が4,5枚伸びたら、15センチ間隔に3~4本まとめて植える。

*収穫は2年目から。

*年5,6回収穫する。追肥として米ぬか、油カスなどを霜降り程度に振る。

*分けつして増える。3~4年毎に、3~4本ずつ他の場所に植え替えるとよい。

*厳寒期の寒さには耐えられないが、翌年春には元気に葉を伸ばす。