ダンボール箱を利用した堆肥作り

ベランダでできるダンボール堆肥の作り方

適度に空気を通すダンボール紙で、好気性発酵(酸素が好きな好気性微生物による発酵)が順調にすすみます

ダンボール箱を手に入れる。スーパーの青果物コーナーなどで。

生ごみが多い家庭では、大きめの箱がよいようです。

40×35×30センチ程度

紙が薄めの加工しやすいダンボール紙も手に入れる。

箱の底を補強する。底の大きさに合わせてダンボール紙を切って2枚敷いて補強する。

穴は内側からガムテープでふさぐ。

箱の底の下に角材などを置いて、浮かせる。水蒸気が

下からも出るので逃がすための床との間のスキマを空ける。

 

箱の半分ぐらいに、腐葉土、モミガラくん炭、米ヌカを混ぜて入れる。腐葉土2.5キロ、米ヌカ1キロ、モミガラくん炭500グラムをめやすに箱の5~6分目ぐらいになるように。

*モミガラくん炭は、ホームセンターや園芸店で売っている。

*米ヌカは、米屋さんで買う。手に入らない場合はコイン精米所の電話番号に電話して、手に入れる。

生ごみを随時入れていく。          

発酵熱が出てくるまでは、生ごみを入れたときだけかるくかきまぜる。

あとは、こもらせるような感じで、そっとしておく。

5日から7日で発酵熱が出て、水蒸気も発生する。。

発酵熱が出るのは気温が高いと早く、低いと遅くなる。

水分50~60%を維持する。手のひらににぎってしっとりしているが、しずくが垂れないぐらい。

悪臭を防ぐためには、動物性のものを、避ける。

お茶ガラは、水分が多すぎるのでしっかりしぼる。

ティーバッグは、やぶいていれる。卵のカラはつぶして。

上に中ブタのように、直に新聞紙をかぶせる。

できるだけスキマをあけないように。

生ごみの発酵のはじめに、虫を呼ぶ気体が上に出るが、新聞紙などの紙は、水蒸気を逃がしてくれるだけでなく、気体をふせいでくれる。保温の役目もする。

ダンボール紙などで作ったフタをかぶせる。深めの方が風で飛ばないのでよい。

発酵熱が出たら、投入のとき、酸素を補給するようにかき混ぜる。

温度が下がっても発酵・分解はゆっくり進む。

発酵を進めたいときは、米ヌカをひとつかみ加える。

臭いがきついときは、モミガラくん炭を加える。または、新聞紙を厚くかぶせる。

水分が多すぎてべたつくときは、乾いた落葉か腐葉土を加える。

 

3ヶ月から4ヶ月をめやすに、生ごみの投入を止め、そのまま熟成させる。(別のダンボール箱に移してもよい。)

次の日からの生ごみ用に、新しく段ボール堆肥箱 第2号を作る。第2号以降には、もどし堆肥(できた堆肥)を少し混ぜる。もどし堆肥には、発酵菌がたくさん付いているので、発酵・分解が早く、進みやすくなる。

途中でいっぱいになった場合は、半分を別のダンボール箱に移してもよい。移した後、熟成させる。熟成させる箱は、形を問わない。虫が入らないようにスキマを防ぐ。底は補強した方がよい。やはり箱の下に角材等を置く。

寝かせた堆肥はときたま、様子を見て、乾いていたら、発酵・分解が進まないので、水分を適宜加える。

 

≪ポイント≫                

(1)好気性発酵が、順調にすすむようにする。そのためには、

水分50~60%を維持する。

 水分が足りない場合は米のとぎ汁を入れる。水分が多すぎる場合は、乾いた腐葉土、落葉・草・残渣を入れる。

 酸素が好きな好気性微生物が順調に増え、働くと発酵熱が出て、水蒸気が出てくる。

紙は、酸素を適度に通し、水蒸気を逃がし、臭いを防ぎ、保温もする。

(2)酸素が好きな好気性微生物だが、酸素が適度に通うことがだいじで、酸素にさらしすぎても、発酵しなくなる。

 米ヌカを入れることで、温度が上がる。しばらすると温度が下がってくる。温度が下がると発酵・分解の速度が遅くなるが、いそがなければ、そのままでもよい。発酵・分解がほとんど止まったようでも、微生物はいなくなるのではなく、休眠している。

 (3)落葉は11月ごろ落ちたものに、水分を与えて少し発酵分解を進めて微生物を増やしておいた方がよい。微生物が多いほど、つくりやすくなる。

(4)米ヌカは虫がつきやすいので、気をつける。必ず、家の中に入れ、外に放置しない。米ヌカの袋は2重にする。こぼれたらふきとる。

 気温が高めのときは、冷蔵庫の野菜室などに保管する。  

  真夏は、米ヌカを入れなくても発酵するので、入れない。 

  虫が出たら、熱湯をかける。

 

☆ダンボール箱利用堆肥の発案者は神戸市ごみ問題連絡協議会の香嶋正忠さんです。

☆ダンボール箱利用堆肥のノウハウは、各地でさまざまな方法が試みられ、その土地の気候や条件に合った方法が、広められています。最初に入れる器材もさまざまです。ホームページを検索するなどして比較検討してください。

ダンボール堆肥 Q&A

                      2012年1月22日作成

 

≪質問1≫ダンボール箱に、基材(米ぬか、もみ殻くん炭、腐葉土)を入れて混ぜ合わせ、一晩放置しましたが、ほかほかと暖かくなりません。生ごみを入れても大丈夫ですか?

≪答≫基材を混ぜただけでは、温度はあがりません。基材を混ぜたら、生ごみを入れ始めてください。水分が50~60%になってくると、「発酵の条件」ができてきます。好気性発酵なので、酸素は大事ですが、最初に発酵熱が出てくるまでは、むしろ、じっとこもらせることが、必要なので、そっとしておいて、気温によって、3日から7日待ってください。発酵は急がなくてもだいじょうぶです。

 

≪質問2≫匂いがしてきましたが、匂いを消すにはどうしたらよいでしょうか?

≪答≫①動物性のものを避ける。

②発酵熱が高いほど、匂いが強くなります。米ぬかを、少な目にし

   て発酵熱をあまり高めない。

③モミガラくん炭を、入れる。

④上に、新聞紙を多めに(1日分ぐらい)かける。紙が匂いを吸着

  するので。

 

≪質問3≫小さな虫がわいてきました。どうしたらよいでしょう?

≪答≫とりあえず、虫には熱湯をかけます。そのまま堆肥化してかまいません。

  それでも、いなくならないようなら、周辺部もとり除いて、処分してください。

    暖かい季節は、虫を呼ばないように、中ブタのように、直接上に新聞紙をピッタリかけます。

生ごみは、それ自身虫を呼びます。ある程度発酵が進むと、呼ばなくなります。対策としては、細かく切って、発酵を早めるのも、方法です。

 

≪質問4≫ゴキブリは寄ってきませんか?

≪答≫今までダンボール堆肥の中や周辺で、みかけたことはありません。

   水分50%~60%を保って、好気性発酵を維持していると、大丈夫なのではないか、と思います。

 

≪質問5≫堆肥が、匂いもせず虫も湧いていませんが、ねっとりとした感じになってしまいました。このままで大丈夫でしょうか?

≪答≫水分が60%を超えていると思われます。好気性微生物より、嫌気性微生物が増えてしまうと、良くないです。乾いた腐葉土、落葉を加えてください。ある程度サクサクとした、好い感じになるまで。人間の感覚にとって「イイ感じ!」を保つというのが大事です。好気性微生物が、さかんなときはイイ感じ。

 

≪質問6≫腐った野菜や果物を入れても大丈夫ですか?

≪答≫少し痛みかけたくらいなら、好気性微生物が、圧倒して、大丈夫ですが、腐ってしまったものは、嫌気性微生物が多くなってしまっているので、処分してください。好気性微生物が、元気かどうか、が判断のカギです。

 

≪質問7≫残飯を入れたいと思います。残飯に含まれる塩分は、施肥する際に問題がないでしょうか?

≪答≫通常、家庭から出る残飯程度は、堆肥にして、土に施しても、大丈夫だそうです。雨で流れて害が出ることにはならないそうです。特別塩分が多いものは、避けてください。

 

≪質問8≫堆肥がダンボールに一杯になったので、2つに分けました。量が少なくなりましたが、これに生ごみを投入しても大丈夫ですか?

≪答≫ぬか漬けの「つぎたし、つぎたし」と同じだと、思ってください。好気性菌が住んでいる未熟堆肥を、よく混ぜると、条件がそろえば、好気性微生物が爆発的に増えてくれます。さらに、良好に発酵するようになります。

 

≪質問9≫白菜の葉、キャベツの葉など大きな物は、小さく刻まなくても良いですか?

≪答≫小さくするほど、発酵が早まる・・・ということ、混ぜやすくなるということから各自、どのくらい手間をかけるかを判断していただければ、良いです。

 

≪質問10 カビが生えてしまいました。どうしたらよいでしょう?

≪答≫白いカビは、むしろうまくいっている証拠です。それ以外のカビも、少量なら好気性菌が、呑みこんでくれるので、問題ありません。量が多い場合のみ、取り除いて処分してください。

 

≪質問11 長期の旅行に出ている間に、乾いてしまいました。このまま、生ごみを投入しても大丈夫ですか?

≪答≫そのまま、再開して大丈夫です。微生物は、乾くと休眠しますが、水分が、50~60%になってくると、再び活発に活動します。